学生にオススメ!少額から始める株式投資

   株式投資をやってみたいけど、「怖くて始められない」「どんなやり方をすればよいか分からない」という学生は多いのではないでしょうか。株式投資には「大損をする」「大きなお金が必要」というイメージがあります。しかし、近年はネット証券の普及により小額から株式投資を始めることができるようになりました。また、正しいやり方をすれば、大きな損失を被ることなく株式投資を続けることができます。

 本記事では、株式投資の基礎から取引のやり方まで解説しています。大きな利益を上げることは難しいですが、基礎を理解して少額から始められるようにしましょう。

 

株式投資とは

 株式投資を一言で表すと「株式会社が発行する株式を売買すること」を指します。世の中に株式会社は多くありますが、私たちが取引をできるのは、証券取引所に上場している株式のみです。証券取引所に上場している株式会社を上場企業といいます。株式投資で利益を得る方法は主に2つあります。上場企業の株を売買して差額を利益とするか、株式を持ち続け、配当金や株主優待を得ることを目標とします。

 通常、株式を取引する場合は1単元(100株)から購入しなければなりません。つまり、1株1000円でも10万円が必要になるということです。しかし、ネット証券の普及で、ミニ株や端株という1株から買える取引の仕組みができ、少額からの取引が可能になりました。

 

 

学生でも株式投資はできるのか

 結論、学生でも株式投資はできます。今までは、成人年齢が20歳だったため、大学1.2年の時に株式投資を始めるには、保護者の同意やその他書類を提出する必要がありました。しかし、法律改正により18歳に成人年齢が引き下げられたため、大学生になれば個人の自由で株式投資を始めることができます。

 

株式投資の始め方

 株式投資の始め方は、どの証券会社を選んでも同じです。この章では、株式投資の始め方を紹介します。

 

資金を準備する

 初めに、数万円~数十万円の資金を準備しましょう。この時のお金は、余剰資金で取り組むことが大切です。余剰資金とは最悪なくなっても、生活に支障が出ないお金です。実家ぐらしをしていて、生活にある程度余裕がある人はバイト代を貯めて準備をしましょう。

 

証券会社を決める

 資金が準備できたら、証券会社を決めます。証券会社を決める基準は人それぞれです  が、「ネット証券であること」「ミニ株、端株が買えること」「手数料が低いこと」をクリアしていることがおすすめです。ネット証券であれば、スマホ上のアプリで取引ができます。

 

証券口座を開設

 証券会社を決めたら、ネット上の公式HPから証券口座を開設します。表示される手順 に従って進めると口座開設ができます。この時に、「身分証明書の登録」「マイナンバーの入力」「銀行口座の登録」が求められるので、身分証明書・マイナンバーカード・通帳を準備しておくとスムーズに手続きが進められます。

 

証券口座に入金して取引を開始

 証券口座が解説できたら、資金を送金し、取引を開始することができます。



学生が株式投資をするメリット

 学生が株式投資をして得られる主なメリットを3つ紹介します。

 

 企業や経済に詳しくなる

  株式投資をする時は、その会社の情報について詳しく調べることになります。企業がどんな事業をどの規模で行っているかを把握する必要があります。取引をすることで手数料や税金への意識も高まります。株価を決定する要因は、諸外国との関係、金利、政治の動きなど様々な要因があります。このような知識は、様々なニュースを理解することに繋がり、就職活動にも生きてくると言えます。

 

バイト以外の収入源になる

 買った株が上昇すればある程度の利益が出る場合があります。株式投資はアルバイトとは違い、「お金によってお金を増やしている」ことになります。時間を切り売りしない収入源ができるとより、金融や経済の勉強が捗るでしょう。

 

長期的に有利になる

 大学生のうちから投資を始めることは、投資に慣れる時間が長くなります。投資をしている期間が長いほど経験がたまり、様々な相場に対応できる可能性が高くなります。長期投資をする際は、始めるタイミングが早ければ早い程、複利の効果が期待できます。



学生が株式投資をするデメリット

 学生が株式投資をする際のデメリットについて2つ紹介します。



損をする可能性がある

 買った株が全て上昇するとは限りません。株価が下がったまま上がらないこともあり  ます。株価がいくらになったら売ってしまうという損切りの基準を設けておくことが大  切です。なぜ下がってしまったのかを調べることで、失敗を生かすことができます。

 

本業が疎かになる

 初めて株を買うと、常にお金が減ったのか増えたのか気になってしまう場合があります。短期的な取引をする方法もありますが、常に株価を見続けることになります。余剰資金で取り組んでいるのに、本業の勉強や就活などが疎かになってしまうのは本末転倒です。

 

 

学生におすすめの証券会社3選

 

楽天証券

 楽天証券は、証券会社の口座開設数が2位となっています。国内株式であれば10万円までの取引手数料が99円と非常に安価です。楽天カード楽天銀行と連携することでポイントも貯まりやすくなっています。ミニ株投資はできませんが、100円から積立投資ができるようになっています。更に、口座開設をすると日経テレコンという日経新聞が無料で読めるサービスもついてくるので非常におすすめです。

 

SBI証券

 SBI証券は業界で1位の口座開設数を誇っています。連携できるポイントも多いです。SBI証券は端株というシステムを取り入れており、1株から株式を購入することができるので非常におすすめです。手数料は10万円までなら99円と安価になっています。

 

マネックス証券

 マネックス証券は、外国株式が非常に充実しているネット証券です。米国株は約5000社、中国株は約2000社ほどを取り扱っています。それに加え、円からドルへの為替手数料が無料になっています。ワン株という1株から買える仕組みがあるので非常におすすめです。

 

 

学生におすすめの投資方法

 学生におすすめの投資方法について解説をします。自分の生活やお金と相談して最適な方法から始めましょう。

 

長期積立スタイル(ゆったりやりたい人向け)

 「投資していることを過度に気にしたくない」「少額から始めたい」という人には、長期投資が適切です。長期投資の場合、多くは投資信託という商品を買います。投資信託は、証券会社側が様々な銘柄に分散投資をしてくれるような仕組みになっています。月々数百円から始められます。安定している大企業を毎月1株ずつ買っていくのも良い方法です。

 

中期トレード(しっかりやりたい人向け)

 「銘柄選定をしてきちんと利益を作りたい」という人には中期トレードが向いています。ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を活用し、数ヶ月から1年程度の間で株価が上昇するかを判断します。財務諸表の分析や経済状況の把握などが必要なため、大変ではありますが、良い経験になるでしょう。

 

ミニ株・米国株投資(少しずつやりたい人向け)

 「損はしたくないけど少しずつ取引をしてみたい」という人には、ミニ株や米国株投資がおすすめです。米国株は1株から購入できるようになっており、様々な会社に数千円から数万円で投資をできます。米国は世界最大の経済大国であり、企業の新規参入も盛んです。面白いサービスを提供している会社を見つけたら、その企業について調べることも非常に良い勉強になります。

 

 

まとめ

 株式投資の仕組みから取引の方法まで理解できたと思います。株式投資を行うことで、利益以外にも、企業に対する理解や経済の知識が増えることは就活を含めた今後の人生に役立つでしょう。うまく行けば、アルバイト以外の貴重な収入源になります。まずは、少額から始めてみてはいかがでしょうか。

 一方で、コロナ禍により、収入が減ってしまった学生や貯蓄が減ってしまった学生は多いと思います。その時は無理をして株式投資を始めなくても良いです。数年後の社会人になってから始めても遅くないです。