【学生から始めるNISA】制度やメリット・デメリットを徹底解説!

 投資を始めるならNISAと聞いたけど、どうしていいかわからない。具体的にNISAって何か良くわからない。と感じている学生は多いのではないでしょうか。

 

 NISAで投資を行うことで、利益が非課税になったり長期的な投資に有利になったりします。

 

 本記事では、NISAに興味のある学生に、NISAの基礎的な内容からNISAで投資を行う具体的な手順を紹介します。興味だけで終わらせず、実際に行動していきましょう。

 

 

 

NISAとは

 NISAとは、株式投資投資信託で発生した利益に税金がかからない制度のことです。通常、株式投資などの金融商品で利益が発生すると20%の税金を支払う義務が設けられています。つまり、この20%分の税金を払わずに済むということです。

 

 現在、NISAには「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3つの種類があります。2024年からジュニアNISAが廃止され「新しいNISA」「つみたてNISA」の2種類になります。

 

一般NISA・・・株式・投資信託等を年間120万円まで購入でき、最大5年間非課税で所有可能

つみたてNISA・・・一定の投資信託等を年間40万円まで購入でき、最大20年間非課税で所有可能

ジュニアNISA・・・株式・投資信託等を年間80万円まで購入でき、最大5年間非課税で所有可能

 

 

新しいNISA(2023年まで一般NISA)orつみたてNISAどちらがいいの?

 NISAを始めるときに、一般NISAでやるのか、つみたてNISAでやるのか、迷う方も多いでしょう。

 

 結論、個別銘柄など中期投資なら一般NISA、長期投資ならつみたてNISAです。

 

 

 

学生でもできるの?

 NISAは学生から始められます。特に長期投資においては、早いうちから投資を行うほうが有利です。

 

 

 

NISAを始めるときに知っておくこと

 NISAを始めるときに知っておくことについて5つ解説します。

 

 

一般NISAとつみたてNISAの併用は不可

 一般NISAとつみたてNISAは併用することができません。どちらを選ぶのかは自分自身の目的によります。

 

 長期投資をしたいのか、それとも個別株も購入して利益を出したいのかなどをよく考えて選ぶようにしましょう。

 

 

NISAの口座は1人1つ

 NISAの口座は1人1つと決まっています。証券口座は複数所有できますが、NISAは1つしか解説できないことを知っておきましょう。

 

 

非課税投資枠の未使用分は繰り越せない

 一般NISAでは120万円購入可能、つみたてNISAでは40万円購入可能となっています。この購入できる金額に対する利益には税金を課さないことを非課税投資枠と呼びます。

 

 例えば、つみたてNISAで35万円分使用したときに、残りの5万円分の枠は翌年に繰り越せません。つまり、40万円ギリギリまで投資を行ったほうが、非課税枠を無駄にしないといえます。

 

必ずしも、非課税投資枠を使い切る必要はないため、自分のお金と相談し、投資金額を決めましょう。

 

 

NISA内の利益はどんなに出ても非課税

 NISA内の非課税投資枠で投資をして出た利益には税金が課せられません。つまり、全て自分の利益になります。投資側にとっては大変喜ばしい制度ですね。

 

 

一般NISAから新しいNISAへのロールオーバーが可能

 2024年になったときにNISAの制度が変更されます。旧式の非課税投資枠で投資したお金はどうなってしまうのか…と不安になる方も多いでしょう。旧式の制度で投資したお金に関しては、新しいNISAに繰り越せる制度が設けられています。この繰り越し制度をロールオーバーと呼びます。

 

 

 

NISAの始め方 

 NISAの始め方について解説します。4つのステップで始められるので、是非、チャレンジしてみてください。

 

 

ステップ1:証券口座開設

 まずは、証券会社で証券口座を開設しましょう。証券口座を既に持っている人でも、NISA開設の手続きを行うことは可能です。

 

 

ステップ2:一般NISAかつみたてNISAのどちらかを選択

 自分自身の目的に合わせて、一般NISAかつみたてNISAのどちらかを選択してください。どちらを選んでも良いですが、仮に変更する場合は、年に1度しか変更手続きができません。

 

 

ステップ3:口座に入金orクレジットカード登録

 証券口座に入金をするか、クレジットカードの登録をしましょう。特につみたてNISAの方は、クレジットカードを連携させ、自動決済できるようにしておくことをおすすめします。

 

 長期投資は、貯金と似たような感覚でできるので、自動的に引き落とされるようにしておくと便利です。

 

 

ステップ4:商品や銘柄を選んで取引開始

 金融商品や株式を選んで取引を開始します。



 

つみたてNISAではこの投資信託を買っておけ

 参考資料にある通り、20~30代の人ほどつみたてNISAを行う傾向にあります。そこで、つみたてNISAをする際に、オススメの投資信託を2つ紹介します。

 

参考:NISA口座開設・利用状況調査結果(日本証券業協会)

 

 

eMAXISSlim米国株式(S&P500)

 eMAXISSlim米国株式(S&P500)は、米国株の中でもS&P500に選ばれている企業に分散投資をした投資信託です。S&P500はアメリカの代表的な株価を株価指数を表しています。

 

 この投資信託を購入すると、アメリカの主要企業500社に投資をしていることになります。

 

 S&P500は計測開始以来、右肩上がりに成長しているため、投資をする価値はあるでしょう。S&P500のデータに関しては下記にURLを掲載しておくので是非見てください。

 

参考:S&P 500 Price, Real-time Quote & News - Google Finance



 

eMAXISSlim全世界株式(オールカントリー) 

 eMAXISSlim全世界株式は、全世界の株式に分散投資されている金融商品です。世界に分散されているため、世界情勢に応じて株式の構成が変わります。

 

つまり、徹底的にリスク分散をしているのです。世界経済は成長傾向にあることからも、マイナスになるリスクがかなり低いといえます。

 

 

 

まとめ

 NISAの制度は、2024年から変更されますが、基本的な仕組みは変わりません。利益に対して非課税という仕組みは数少ないです。この貴重な仕組みを利用して、是非、この機会に投資を始めてみてください。

 

 一方で、焦って投資をしても、うまくいきません。特に個別株で利益を出したい人は勉強が必須です。より投資に関して勉強したくなった人は下記の記事を御覧ください。

horiken1eaa.hatenablog.com

 

 

 

 

 

大学生の為の株式投資!一万円から始める簡単投資法

「少額から株式投資を始めたい」「将来のために少しでも資産を増やしたい」と考える学生は多いのではないでしょうか。近年のコロナウイルスの影響や、日本の将来を考えると少しでもお金を増やしたいと考えますよね。

 

 実際に、日本証券業協会のデータを見ると2018年頃から急速に20代~30代のNISA口座開設数が増加しています。

参考:NISA口座開設数・利用状況調査結果https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/files/nisajoukyou/nisaall.pdf

 

 今回は、株式投資を少額から始めたい学生や少しでも利益を出したい学生に株式投資のやり方や取引の方法について解説していきます。

 

 

 

株式投資をする際の注意点3選 

はじめに、株式投資をする上で注意すべきポイントを3つ解説します。

 

 

甘い話に乗らない

 株式投資やFXなどの投資を始めるときに調べていると「月利〇〇%!」「初心者でも絶対に儲ける方法」などの甘い話や情報に出くわします。

 

 このような類の話には絶対乗ってはいけません。確実に儲かる投資方法は存在していませんし、月利で何十%も出せる方法があったら世の中はお金持ちだらけになってしまいます。

 

 情報商材などは買わずに、信頼できる人に相談するか、本を使って勉強しましょう。

 

短期トレードを繰り返す

 株式投資を始めたばかりの頃は、株価が非常に気になります。株価をチェックすることは大事ですが、多少の値動きに応じて売買をしていては全く利益が出ません。

 

 専業として投資をしているのなら、短期間で取引を繰り返すスイングトレードなどの手法がありますが、経験や資金の少ない学生には向いていません。

 

 企業やトレンドを分析し、数ヶ月から数年先を見越して投資を行いましょう。

 

余剰資金以上に投資しない

 余剰資金以上に投資をしないことは鉄則です。

 

 少し利益が出たり、最初の取引がうまくいったりすると更にお金を投資したくなります。しかし、投資はあくまでも余剰資金以上で行うべきです。

 

 生活に支障が出るほどの金額は使わないようにしましょう。

 

 

少額から投資をする方法

 少額から投資をする方法を3つ紹介します。

 

端株・ミニ株への投資

 1つ目は、端株やミニ株に投資をする方法です。本来、日本の企業の株を買う時は1単元(100株)という単位で購入しなければなりません。

 

 例えば、ソフトバンクグループの株価は5000円前後です。つまり、購入には50万円程度かかります。一方で、一部の証券会社では1株以下の単位から日本株を買えるような仕組みがあります。

 

 この仕組みを利用すれば日本を代表するような企業の株も購入することができます。

 

米国株への投資 

 2つ目は、米国株に投資をする方法です。米国株は1株から購入ができるようになっています。日本のような購入単位はありません。

 

 数万円程度で、グーグル、マイクロソフト、アマゾンなどの世界トップ企業に投資をすることができます。

 

 更に、米国は新しい企業が生まれやすいです。まだ有名ではないベンチャーやスタートアップに投資をすると、その中にはテンバガーと呼ばれる企業が出てくるかもしれません。テンバガーとは、株価が10倍以上に成長する企業のことです。

 

投資信託の購入

 3つ目は、投資信託に購入する方法です。

 

 投資信託とは、投資家から集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが、株式や債券などに投資・運用をして、その利益を再分配する投資商品です。

 

 投資信託の単位は口(くち)と呼ばれます。1口から購入が可能になっており、数千円から高くても3万円程度です。投資信託に限っては、NISAで積立購入をする人が多いです。

 

 

おすすめの証券口座

少額から投資をはじめるのにおすすめの証券口座を開設します。

 

手軽に始めるならPayPay証券・LINE証券

 気軽に少しだけ株式投資をしてみたいという学生には、PayPay証券やLINE証券がおすすめです。PayPay証券やLINE証券では、1株から株を購入することができます。

 

 さらに、ポイントを運用する方法もあります。ポイントなら失ってもそこまで大きな経済的損失にはなりません。試しにやってみるというのもありでしょう。

 

米国株・投資信託を買うならSBI証券楽天証券

 「もう少し真剣にやりたい」「米国株や投資信託も買いたい」と思う学生には、SBI証券楽天証券がおすすめです。

 

 どちらも、米国株や投資信託を購入することができます。

 

 SBI証券は、端株を採用しており日本株に1株から投資をすることが可能です。楽天証券は、楽天銀行楽天カードを揃えることにより、楽天カードからの自動積立て・ポイント還元率の上昇が受けられます。

 

 

  

少額でも儲けられるの?

 結論から言うと、可能です。

 

 資金がなくても、数千円から数万円程度の利益が出るとアルバイト代の足しにもなると思います。実際に、筆者は米国株に投資をして数万円の利益を得ていました。

 

 大きな額ではありませんが、企業分析も含めて良い経験になりました。方法については話が長くなるので省略しますが、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を行って投資する企業を判断します。

 

 まずは、いくつか本を手にとって読むところから始めましょう。

 

 おすすめの本についてはこちらの記事を御覧ください。

horiken1eaa.hatenablog.com

 

 

まとめ

 少額からでも株式投資は始められます。まとまった資金がなくても利益をだすこともできます。まずは、無理のない範囲で少額から始めてみてはいかがでしょうか。

 

 その経験は、社会人になって使えるお金が増えたときに、更に資産を増加させる良い材料になるでしょう。

 

 良い株式投資ができることを願っています。

株式投資はこの2冊!学生にオススメの投資本を紹介

 株式投資を始めると、「そもそも株式の仕組みが理解できていない」「色々な指標や言葉があるけど殆わからない」という悩みに誰もが陥るのではないでしょうか。そこで、本を使って勉強をしようと思っても、「色々本がありすぎて分からない」「初心者にオススメの本がわからない」場合が多いでしょう。筆者も株式投資の本を選ぶ時は非常に時間がかかりました。

 

 本記事では「株式投資を始めようと思っているor始めたばかりの大学生」に向けて厳選した本を紹介します。初心者編から、更に勉強したい方へ向けての本まで紹介してるので、是非ご一読ください!



 

学生に必ず読んでほしい本2選(初心者編)

 学生が株式投資を行う前に読んでほしい本を厳選して2つ紹介します。「色々本がありすぎて良くわからない」「株式投資には詳しくない」という方は今から紹介する2冊を読んでください。株式投資の概要と主な取引の方法が分かるようになります。

 

めちゃくちゃ売れてる株の雑誌Zaiが作った「株」入門

www.amazon.co.jp


 この本はズバリ、「短い・分かりやすい・基礎中の基礎」です。

 

 ダイヤモンド・オンラインなどの経済ニュースを手掛けるダイヤモンド社が発売しています。そもそも株式投資とは何かを図を使い分かりやすく説明してあります。

 

 株式投資の取引には、主に「ファンダメンタルズ分析」「テクニカル分析」の2つを活用しますが、その内容についても優しく解説してあります。

 

 ファンダメンタルズ分析とは、企業の財務状況や業績状況をもとに企業の本質的な価値を分析する方法です。

 

 テクニカル分析とは、過去の値動きを表したチャートを分析し、トレンドやパターンから将来の株価を予想する方法です。




株式投資の学校

www.amazon.co.jp

 おすすめの本2冊目は「株式投資の学校」です。1冊目の本より詳しく株式投資について書かれています。

 

 この本を読めば、財務諸表の根拠をもとに取引ができるようになります。実際の企業の財務状況とチャートをもとに、具体的な用語解説やどの指標を分析し買えばよいのか詳しく書かれています。まさに、取引の入門書とも言えます。

 

 

 

更に勉強をしたい方へおすすめの本

 「株式投資の仕組みはある程度理解している」「もっと詳しい取引を勉強して儲けられるようになりたい」と思う学生には、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のそれぞれの専門的な本を読むことをおすすめします。 

 

 

株を買うなら最低限知っておきたいファンダメンタル投資の教科書

www.amazon.co.jp

  2012年に発売されて以来、ファンダメンタルズ分析の教科書として現在も人気の良書です。Amazonでの口コミ数は500件を越えており、評価は星4を超えています。これほど評価を得ているファンダメンタルズ分析の本は見当たりませんでした。

 

  財務分析はもちろんのこと、どのタイミングで買い、どのタイミングで売るのかを実例とともに解説してあります。

 

 初心者にもわかりやすく書かれていると口コミにはありますが、文量が比較的多く、かなり詳しく書かれているので上記の2冊を読んでから、購入することをお勧めします。



 

株を買うなら最低限知っておきたい株価チャートの教科書

www.amazon.co.jp

 株価チャートの分析といえばこの1冊です。

 

 株価チャートの分析は、ファンダメンタルズ分析が苦手な人にもやりやすいことが特徴です。極端に言えば、金融の知識がなくてもチャート分析をしてタイミングを測り、投資することが可能になります。

 

 この本には、基本的な株価チャートの分析方法に加え、株価チャート分析のクイズが掲載されています。難しそうな本でも、飽きずに読むことができるでしょう。



本を読むことも大事だけど…

 当たり前の話ですが、株式投資を行うにはある程度の余剰資金が必要です。大学生のうちはまとまったお金を準備することが難しいと思います。まずは、「支出を減らすこと」「収入を増やすこと」の2つを考えてください。

 

 自分自身のお金の使い方をコントロールできない人が投資をすると、欲を抑えきれなかったり、必要以上にお金をかけてしまったりと損をすることに繋がりやすいです。

 

 自分の支出や収入をコントロールできない人は家計簿をつけたり、なんとなく買い物をすることを辞めたりするところから始めましょう。




まとめ 

 いかがだったでしょうか。

 

 これまで、学生にオススメの株式投資の本について紹介してきました。多数ある株式投資の本の中から厳選した本ですので、是非読んで見ることをオススメします。

 

 株式投資に必要な余剰資金を増やし、本を読んで勉強して少しでも利益が上げられるようにしましょう。本を読んだから必ず利益が出るとは限りませんが、少しずつ勉強をして充実した投資ができることを期待してます。

株式投資で損をしたら?対策法と学生におすすめ投資方法を紹介

 

 株式投資を始めると「株式投資をして損をしたらどうしよう」「損失が出たらどう対応したら良いのだろう」という悩みを抱えたことはないでしょうか。株式投資をすると損をする可能性はもちろんあります。しかし、株式投資で損をした時の対策や注意点をしっかりと把握すれば、ローリスクで投資を続けることが可能になります。

 本記事では、株式投資で損をした時の対策や注意点、学生におすすめの投資方法を紹介します。

 

目次

1株式投資で損をする理由3選

 1.1欲を出しすぎる

 1.2損切りができない

 1.3人の意見で決める

2損失を出さないための注意点3つ

 2.1企業をきちんと調べる

 2.2利食いラインを決めておく

 2.3余剰資金以上に投資しない

3損失が出た時の対処法2つ

 3.1損切り

 3.2ナンピン買い

4学生がやるべき投資スタイル2選

 4.1長期運用を目的とした投資

 4.2ミニ株、米国株投資

5まとめ

 

 

株式投資で損をする理由3選

 株式投資で損をする理由は様々ですが、初心者が損をするパターンは概ね決まっています。その中でもよくある理由を3つ紹介します。

 

欲を出しすぎる

 株式投資を始めたばかりは、損を怖がる気持ちは誰にでもあるでしょう。一方で、絶対に利益を上げたいという気持ちが勝るときがあります。そんな時に、冷静な判断ができず、多くの金額を投資してしまい、結果的に損をしてしまうことがあります。

 

損切りができない

 損切りができないと、損失が多額になってしまう場合があります。株価は常に変動しているので、どんな投資家でもマイナスになってしまう局面が出てくることは日常茶飯事です。投資経験が豊富な方や優秀な投資家は「マイナスがここまで出たら絶対に売る」という基準を決めています。これが損切りです。投資経験が浅いと、この損切りができずに、「もう少し待てば上がるかも」という感情に流されて損をしてしまいます。

 

人の意見で決める

 投資を始めたばかりの頃は、どの株を買っていいか分からないものです。そんな時に、ネットの情報や誰かが言っていたことを鵜呑みにして投資をしてしまうと損をしてしまいます。他の人が買うタイミングや投資スタイルが必ずしも自分自身と合うかはわかりません。自分で調べ、どのタイミングで買うかは自分で決めましょう。その時、多少の損失が出ても、自分で調べて買うことを決めた経験が今後に繋がります。




損失を出さないための注意点3つ

 株式投資で損を出さないようにするために、事前に注意するポイントは主に3つあります。

 

企業をきちんと調べる

 当たり前の話ですが、投資する企業の情報をきちんと調べましょう。めんどくさい部分にはなりますが、事前にきちんと調査をしていないと「あの時調べていたら…」と後悔することになります。企業について調べることは、投資以外にも就職や転職の時に役立ちます。

 

利食いラインを決めておく 

 利食いラインとは、「いくらの利益が出たら利確する」と予めきめておくことです。株式投資をして、利益が出た時はもっと利益がほしいという欲求に駆られるのが人という生き物です。「もう少し、もう少し」と思ううちに、株価が下がり、満足な利益を得られないパターンも多くあります。

 

余剰資金以上に投資しない

 余剰資金以上に投資しないことは、徹底したほうが良いです。一度、うまくいくと、多くのお金を投資したくなる気持ちはわかります。しかし、調子に乗って多額の投資をした結果大きな損失につながってしまう場合があるので注意が必要です。




損失が出た時の対処法2つ

 株式投資で損失が出た時の対処法を紹介します。何事も失敗はつきものです。冷静に対応をして、損失を最小限に抑えましょう。

 

損切り

 対処法1つ目は、損切りをすることです。損失が出た時に、「どれぐらいの損失が出たら絶対に売る」と決めておくことで、最小限に損失を抑えることができます。損をしたくないという気持ちはあることは承知の上で売ることを頭に入れておいてください。一般的には、株を買った時の株価の5~10%の損失が出たら損切りします。

 

ナンピン買い

 ナンピン買いは、株価が下がった状態で株を買い増すことで、平均購入株価を下げることです。例えば、1000円で100株購入した株が900円になった時に100株買い増しをすると、1株あたりの平均購入株価は950円になります。1000円から950円に下がったので、買った株が上昇すれば、利益は出やすくなるという仕組みです。買い増しをしても株価が下がり続けた場合は、損失が大きくなるため注意が必要です。



学生がやるべき投資スタイル2選

長期運用を目的とした投資 

ここまでの説明を読んで「やっぱり損するのは怖い、でも株式投資をやってみたい」と思った方は、長期運用を目的として投資を行いましょう。主に、投資信託という商品を買うことになりますが、安定性のある巨大企業を買うのもおすすめです。学生のうちから長期にわたる投資を行うことで、利回りが多く得られます。

 

ミニ株、米国株投資

 個別の株に投資をしてみたい学生は「ミニ株に投資する」「米国株を買う」ことをおすすめします。ミニ株とは、1株か1株以下の単位から買えるようになっている株式のことです。本来、日本株に投資をしようと思うと、1単元(100株)からしか投資ができません。5000円の株価なら50万円必要です。この金額を学生が準備するのは難しいでしょう。ミニ株なら、少額から個別に投資をすることができます。数千円~数万円の利益が出ることもあるのでお小遣い稼ぎになるかもしれません。米国株はもともと1株から買えるようになっています。この投資に慣れたら、少しずつ投資する金額を増やしていきましょう。

 

まとめ

 ここまで、株式投資で損をした時の対策や注意点、学生におすすめの投資方法を紹介してきました。これからの時代の資産形成の要となる株式投資ですが、一歩間違えると損失が大きくなってしまいます。利食い損切りラインをしっかりと定め、感情に流されない投資を心がけましょう。最初は難しいかもしれませんが、就活にも役立つので一石二鳥です。株式投資は長期戦なので、焦らず無理せず続けていきましょう。

 

学生にオススメ!少額から始める株式投資

   株式投資をやってみたいけど、「怖くて始められない」「どんなやり方をすればよいか分からない」という学生は多いのではないでしょうか。株式投資には「大損をする」「大きなお金が必要」というイメージがあります。しかし、近年はネット証券の普及により小額から株式投資を始めることができるようになりました。また、正しいやり方をすれば、大きな損失を被ることなく株式投資を続けることができます。

 本記事では、株式投資の基礎から取引のやり方まで解説しています。大きな利益を上げることは難しいですが、基礎を理解して少額から始められるようにしましょう。

 

株式投資とは

 株式投資を一言で表すと「株式会社が発行する株式を売買すること」を指します。世の中に株式会社は多くありますが、私たちが取引をできるのは、証券取引所に上場している株式のみです。証券取引所に上場している株式会社を上場企業といいます。株式投資で利益を得る方法は主に2つあります。上場企業の株を売買して差額を利益とするか、株式を持ち続け、配当金や株主優待を得ることを目標とします。

 通常、株式を取引する場合は1単元(100株)から購入しなければなりません。つまり、1株1000円でも10万円が必要になるということです。しかし、ネット証券の普及で、ミニ株や端株という1株から買える取引の仕組みができ、少額からの取引が可能になりました。

 

 

学生でも株式投資はできるのか

 結論、学生でも株式投資はできます。今までは、成人年齢が20歳だったため、大学1.2年の時に株式投資を始めるには、保護者の同意やその他書類を提出する必要がありました。しかし、法律改正により18歳に成人年齢が引き下げられたため、大学生になれば個人の自由で株式投資を始めることができます。

 

株式投資の始め方

 株式投資の始め方は、どの証券会社を選んでも同じです。この章では、株式投資の始め方を紹介します。

 

資金を準備する

 初めに、数万円~数十万円の資金を準備しましょう。この時のお金は、余剰資金で取り組むことが大切です。余剰資金とは最悪なくなっても、生活に支障が出ないお金です。実家ぐらしをしていて、生活にある程度余裕がある人はバイト代を貯めて準備をしましょう。

 

証券会社を決める

 資金が準備できたら、証券会社を決めます。証券会社を決める基準は人それぞれです  が、「ネット証券であること」「ミニ株、端株が買えること」「手数料が低いこと」をクリアしていることがおすすめです。ネット証券であれば、スマホ上のアプリで取引ができます。

 

証券口座を開設

 証券会社を決めたら、ネット上の公式HPから証券口座を開設します。表示される手順 に従って進めると口座開設ができます。この時に、「身分証明書の登録」「マイナンバーの入力」「銀行口座の登録」が求められるので、身分証明書・マイナンバーカード・通帳を準備しておくとスムーズに手続きが進められます。

 

証券口座に入金して取引を開始

 証券口座が解説できたら、資金を送金し、取引を開始することができます。



学生が株式投資をするメリット

 学生が株式投資をして得られる主なメリットを3つ紹介します。

 

 企業や経済に詳しくなる

  株式投資をする時は、その会社の情報について詳しく調べることになります。企業がどんな事業をどの規模で行っているかを把握する必要があります。取引をすることで手数料や税金への意識も高まります。株価を決定する要因は、諸外国との関係、金利、政治の動きなど様々な要因があります。このような知識は、様々なニュースを理解することに繋がり、就職活動にも生きてくると言えます。

 

バイト以外の収入源になる

 買った株が上昇すればある程度の利益が出る場合があります。株式投資はアルバイトとは違い、「お金によってお金を増やしている」ことになります。時間を切り売りしない収入源ができるとより、金融や経済の勉強が捗るでしょう。

 

長期的に有利になる

 大学生のうちから投資を始めることは、投資に慣れる時間が長くなります。投資をしている期間が長いほど経験がたまり、様々な相場に対応できる可能性が高くなります。長期投資をする際は、始めるタイミングが早ければ早い程、複利の効果が期待できます。



学生が株式投資をするデメリット

 学生が株式投資をする際のデメリットについて2つ紹介します。



損をする可能性がある

 買った株が全て上昇するとは限りません。株価が下がったまま上がらないこともあり  ます。株価がいくらになったら売ってしまうという損切りの基準を設けておくことが大  切です。なぜ下がってしまったのかを調べることで、失敗を生かすことができます。

 

本業が疎かになる

 初めて株を買うと、常にお金が減ったのか増えたのか気になってしまう場合があります。短期的な取引をする方法もありますが、常に株価を見続けることになります。余剰資金で取り組んでいるのに、本業の勉強や就活などが疎かになってしまうのは本末転倒です。

 

 

学生におすすめの証券会社3選

 

楽天証券

 楽天証券は、証券会社の口座開設数が2位となっています。国内株式であれば10万円までの取引手数料が99円と非常に安価です。楽天カード楽天銀行と連携することでポイントも貯まりやすくなっています。ミニ株投資はできませんが、100円から積立投資ができるようになっています。更に、口座開設をすると日経テレコンという日経新聞が無料で読めるサービスもついてくるので非常におすすめです。

 

SBI証券

 SBI証券は業界で1位の口座開設数を誇っています。連携できるポイントも多いです。SBI証券は端株というシステムを取り入れており、1株から株式を購入することができるので非常におすすめです。手数料は10万円までなら99円と安価になっています。

 

マネックス証券

 マネックス証券は、外国株式が非常に充実しているネット証券です。米国株は約5000社、中国株は約2000社ほどを取り扱っています。それに加え、円からドルへの為替手数料が無料になっています。ワン株という1株から買える仕組みがあるので非常におすすめです。

 

 

学生におすすめの投資方法

 学生におすすめの投資方法について解説をします。自分の生活やお金と相談して最適な方法から始めましょう。

 

長期積立スタイル(ゆったりやりたい人向け)

 「投資していることを過度に気にしたくない」「少額から始めたい」という人には、長期投資が適切です。長期投資の場合、多くは投資信託という商品を買います。投資信託は、証券会社側が様々な銘柄に分散投資をしてくれるような仕組みになっています。月々数百円から始められます。安定している大企業を毎月1株ずつ買っていくのも良い方法です。

 

中期トレード(しっかりやりたい人向け)

 「銘柄選定をしてきちんと利益を作りたい」という人には中期トレードが向いています。ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を活用し、数ヶ月から1年程度の間で株価が上昇するかを判断します。財務諸表の分析や経済状況の把握などが必要なため、大変ではありますが、良い経験になるでしょう。

 

ミニ株・米国株投資(少しずつやりたい人向け)

 「損はしたくないけど少しずつ取引をしてみたい」という人には、ミニ株や米国株投資がおすすめです。米国株は1株から購入できるようになっており、様々な会社に数千円から数万円で投資をできます。米国は世界最大の経済大国であり、企業の新規参入も盛んです。面白いサービスを提供している会社を見つけたら、その企業について調べることも非常に良い勉強になります。

 

 

まとめ

 株式投資の仕組みから取引の方法まで理解できたと思います。株式投資を行うことで、利益以外にも、企業に対する理解や経済の知識が増えることは就活を含めた今後の人生に役立つでしょう。うまく行けば、アルバイト以外の貴重な収入源になります。まずは、少額から始めてみてはいかがでしょうか。

 一方で、コロナ禍により、収入が減ってしまった学生や貯蓄が減ってしまった学生は多いと思います。その時は無理をして株式投資を始めなくても良いです。数年後の社会人になってから始めても遅くないです。